和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税金が人を助ける
和歌山県立箕島高等学校 1年 中岡 桃華

私の家族は母と姉と兄と私の四人家族です。母は私が生まれる前に父と離婚しました。私たちのような家庭では税金に支えられていると感じることがたくさんあります。私が最近税金にすごく支えられたことがあります。

私はこの夏休み中に検査入院をしました。夏休み前に頭痛やめまい、体の倦怠感、疲労感で病院にいくことになり、病院で採血の検査をしてもらいました。それから数日で結果がでたので病院に行くと先生に、「詳しく調べるほうがいいです。」と言われました。先生に大学病院を紹介してもらい二週間の検査入院をすることになりました。検査結果は下垂体機能低下症による副腎皮質機能低下症でした。この病気は回復することがすごく稀でほとんどの場合は生涯にわたってホルモンを内服しなければなりません。私が病院に通院できていること、毎月薬を飲み何事もなく過ごせているのは、誰かが汗を流し働いて納めてくれた税金のおかげだと私は思っています。もし、医療費が無償ではなく自己負担で検査や治療を受けるとなっていたら母にどれだけの負担がかかっていたことでしょう。また、私はきっと検査もできず、薬ものめないでいたかもしれません。入院という経験から税金は私たち家族のような家庭には欠かせないものだと感じました。

税金は他にもたくさんの人の生活をよりよくしています。たとえば学校です。小学校や中学校の教科書は無償で配付されています。これは、税金が使われていて学校生活をよりよくするために使われています。きっと私たちは何気なくあたりまえに学校に通っていますが、それがあたりまえではない人も中にはいるのが現状です。みなさんは経済的理由で行きたい学校に進学出来ないと考えたことはありますか。今のあたりまえの生活があたりまえではないことを想像できますか。私は自分がそうだったらと考えてみましたが想像もつきませんでした。みなさんも一度自分の中で少し考えてみてください。

税金を納めることで私のように誰かを助け支えることができます。私は税金に助けてもらったので次は私が助ける番だと思っています。今の私が出来ることはとても小さいことかもしれません。でも、大人になって立派な社会人になったとき納税者として恩返しをしたいです。そのためには今は勉強を精一杯頑張りたいと思います。

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