和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税が守る暮らし
和歌山県立田辺高等学校 1年
 江川 桃菜

今年の春、私はとても税金を身近に感じました。それは、高校入学の準備をしていた時のことです。

私は高校から配付された、入学に必要なものが書かれた紙を見ていました。すると、横から見ていた母が、
「教科書も買わなあかんし、揃えなくちゃダメなもの一杯で大変やな。」
と、言いました。私は「今まで教科書って学校でもらっていたな。」と思いました。そこで、目の前にあった中学校の教科書を手に取り裏側を見ると、「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう」という文章が書いてありました。その時、税金によって今まで自分が勉強出来ていたことを改めて感じ、社会全体で支えていただいていたことに気づきました。

私が今まで小中学校に通えていたこと、そして今高校に通えるのは、税金によって教育費が負担されているからです。その税金は、国民によって支払われており、今、税金が負担している額は、高校生で一年間に一人当たり約百万円もあります。また、小学生では約八十九万円、中学生では約百一万円も負担されています。もし、税金が無ければ皆が平等に同じだけの教育を受けることはとても難しいと思います。

日本では、色々な物に税金がかかっています。税金の種類が多い上に、最近ニュースでも多く取り上げられている消費税増税などのために、税にはとてもマイナスなイメージがついています。私も税についてくわしく知るまでは税金なんて無くなってしまえばいいんじゃないかと思っていました。でも、税は私達の暮らしを支え、良くするためになくてはならないものです。国の歳出額の割合で最も多い社会保障費では、病気をした時の医療費の負担や、私の祖父母も貰っている年金などが多くの税金によってまかなわれています。日本は高福祉高負担なので税を納めることは大変だけれど、税が無ければもっと人々の生活は大変だろうと思います。

今回、教科書をきっかけにして税のことについて少し勉強しました。今まで両親に育ててきてもらって本当に感謝していますが、税金という形で社会全体にも支えていただいていたことに気づきました。私も、将来大人になった時、自分自身で税金を納められる大人にならなければいけないなと思いました。そして今の暮らしに感謝し、税について知っていくことが大切だと思いました。

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