和歌山県租税教育推進連絡協議会

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全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
安全な暮らしと税金
湯浅町立湯浅中学校 3年 太田 和希

税金は私達の暮らしの中でどんな働きがあるのか最初は全くと言っていいほど分からなかった。なぜ消費税を納めなければならないのかとばかり思っていた。でも今なら少し分かる気がする。税金のありがたさ、税金の心強さが。そして私の税金に対する感謝の気持ちも生まれはじめた。

私達が住む和歌山県は私達が生きている間に大きな地震と津波の被害がおきると言われている。私は四年前の東日本大震災の時を思い出した。ビルはたおれ、道路には亀裂が走り、中には断層ができている部分もあった。私はもちろんその光景を他人事のようには見ていなかった。しかし、いざ自分の住んでいる所も東北のように大きな被害がおこると思うと怖くてなにもできないかもしれないと思う自分がいた。でももちろん私は゛生きたい゛と改めて強く思ったのだ。

そんな中、学校で夏休みの宿題として税の作文が出た。そしてその作文と一緒に゛私たちの暮らしと税金゛という一枚のパンフレットが配られた。その中に国の支出という覧があった。見てみると公共事業に使われている税金が三番目に多かった。この公共事業とは道路の設備や下水道の整備をする税金のことだった。つまり東日本大震災の後私達の納めている税金は東日本復興への支えとなっている事が分かった。私は嬉しくなった。東北の方々の少し役に立てている気がした。今も東北は完全に復興したわけではない。だから被災された方々の困っている顔を笑顔にしたいと私は思った。

税金のありがたさが分かったところで私達の身におこるかもしれない巨大地震について考えてみた。考えてみるとやっぱり怖かった。でも、今は怖いだけじゃなくなった。

-支え-
税金を知ったことでこの言葉が生まれ、この言葉を知ったことで心強くなれたのだ。もし地震がおこったとしても私の周りには支えてくれる人々が沢山いる。そして震災の後の復興を支えてくれる税がある。だから私は思ったのだ。

~もし地震がおこっても後の事は気にせず一分一秒その今を生きよう~と。するとそこに助け合いが生まれる。これは税金があるからこその゛絆゛だと思う。つまり税とは人と人をつなぐかけ橋だと思う。そして助け助けられを繰り返しそれが未来への希望となる。

私はもともと税に関心がなかった。しかし今はちがう。税金が私にとって身近なものということに気付いたのだ。税金は私達の暮らしを安全に守り沢山の人を笑顔にしてきた。私の将来の夢は看護師になることだ。病院などの公共施設も税金のおかげで建てられている。私はもっと税金に興味がわいてきた。税金って知れば知るほどおもしろいなと思った。私は生きていくうえで一つ心に刻んでおく。
~税金への感謝~をいつも胸に…。

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