和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合連合会会長賞
気付かなかった税
岩出市立岩出中学校 3年 保田 海斗

僕の家の周りでは二十四時間、毎日工事が行われている。騒音が半端ではなく、昼は勉強に集中出来ず、夜中には何度も目を覚ます程だ。数ヶ月前までは、「早く終われ。」「うっとおしい。」と思っていた。しかし、ある日の事、自転車で工事をしている近くを通りかかると、「下水道工事のお知らせ」という看板を発見した。この時僕は思った。「僕達の生活のための工事なのに僕はうっとおしがっていたのか。」と…。途端に恥ずかしくなった。周りから見ると、僕の頬は赤かったかも知れない。僕は家に帰り、先程の事を反省していた。と、同時に「下水道の工事費はどこから来ているのか。」と考えた。この疑問を解決するために、僕は調べることにした。

簡単に言うと、下水道の工事費は「税」でまかなっている。税とは、僕達が社会で生活していくための「会費」である。税には色々な種類があり、日頃の買い物の時などに納める「消費税」、父や母が会社で給料をもらう時に納める「所得税」、僕達が住んでいる都道府県に納める「住民税」、父がよく飲む酒にかかる「酒税」、自動車を保有するとかかる「自動車税」等がある。消費税や所得税は日頃からよく耳にする言葉で、どういうものかはある程度知っていたのだが、酒税や自動車税はあまり聞いた事がなく、「酒や自動車にも税金がかかるのか。多すぎるだろう。」というのが第一印象である。しかし、これらの税は、僕達が安心・安全で便利に生きていくために使われる物なので、この税は妥当であると思う。むしろこの税だけで安心・安全で便利に生きていけるのだから、安いものである。

このように、僕達は税によって生きていける。もし、日本中が税を納めなくなると、消防・警察・救急を呼ぶだけでお金がかかったり、医療費が全て自己負担になったり、ごみ収集が有料になったりする。また、僕達の身近なものでは、学校の授業が有料になったりするかもしれない。そうなれば、僕達が生きにくい世の中になりそうだ。実際、カリフォルニア州のパーリアという町では、税金を安くする法律を定めた為、公務員の給料はなくなり警察を全員解雇させるという事が起こった。他にも、高速道路が整備されなくなり凸凹道に、郡立病院や市民ホールも閉鎖された。税を納めなくなると、こういう事になるのだ。やはり、税を納める事はとても重要な事なんだと知った。

僕は今回学んだ事を未来に生かし、未来の子供達にも伝えていかなければならないと感じた。また、下水道の工事の騒音は仕方のないことで、工事をしてくれている人に感謝しなければならないと思った。

今回、色々な事を学んだことによって、工事をしている人に大きな声で元気に挨拶しようと思った。そして、「お疲れ様です。」と声をかけようと思った。

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