和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿税理士会会長賞
税から受ける恩恵
太地町立太地中学校 3年 由谷 絢奈

私は「税金」についてあまり知識がなく、関心もありませんでした。今回、税について勉強し、毎日の生活にこんなに関わり深く、私達の暮らしの中で、助けてくれている事に驚き無関心だった自分がとてもはずかしくなりました。身近な公共の施設、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、図書館、公民館、消防署、警察署、交番、市役所、病院、公園、道路など、いつもあたり前のように利用したり、建物を見ても何も思わず過ごしてきた私ですが、この様々な施設を建設したり、維持していくためにも、税金は使われていると知りました。もちろん、その中で働く人達の給与も税金で支払われています。

私の住んでいる町はとても美しく、公共のトイレもたくさんあります。ゴミの収集は週に六回あり、公民館には貸し出し用の本も豊富にあります。私はこの毎日の恵まれた環境があたり前だと思っていました。でも、税金について少しずつ理解が深まるにつれ、ありがとうの気持ちで一杯になってきたのです。健康や生命を守るための救急車や消防車、安全や治安の維持の為の一一〇番。身近なところで私達が生きていくために一番大切な「安心」をプレゼントしてくれているのです。

私の父は町の役場で働いています。父が日頃からよく口にしていた意味がやっと分かりました。
「少しでも町の人達の力になりたい。」
私は父の気持ちを理解し、私自身も感謝の気持ちを忘れてはいけないと強く思いました。

私は将来、社会科の先生になりたいという夢を抱いています。小さい頃から歴史に興味があり、中学校の社会の授業が楽しくてしかたありません。これからも一生懸命勉強し、夢をかなえたいと思っています。そして、税についての知識をもっともっと深め、子供達から立派で頼られる存在の先生になり、税金の大切さや役割、使い道を正確に伝えていきたいと思います。

税から受ける恩恵に改めて深く感謝し、今の私にできる事は何かと考えました。学校生活において、毎日授業で使っている教科書や机、いすを大切に扱い、学校の掃除をもっと真剣に取り組みたいと思いました。日常生活の中でも、公共の施設をていねいに大切に利用させてもらい、常にあたり前の姿勢ではなく、心からお礼の気持ちをもって行動していきたいです。小さなこと、ささいなことかもしれませんが、税についてまず日頃から関心をもつことが一番大切だと思うのです。私達は税によって、この穏やかで安心して過ごせる毎日、活き活きと生きる力を保障されているのです。

国民一人一人がもっともっと、使い方について理解していく努力をすれば、税金がいかに重要で、なくてはならないものであるかということに気がつくはずです。

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