和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
私達が税について関心を持つこと
和歌山県立日高高等学校附属中学校 3年 髙野 杏華

納税。そのままの意味で、税を納めるという意味です。なぜ、納税しなければいけないのだろう。税金を納めなくても生きていけるのでは。そう思ったことはありませんか。私は、昔よくそう感じていました。でも、税に関して少し興味を持ち、調べるうちに、税金は、国民一人ひとりが納めるべきだと思いました。

そう思った理由は、まず私たちの生活は税金で成り立っているからです。道路、信号機などです。それは、おそらくほとんどの人が知っています。私が驚いたのは2つ目の理由です。それは、日本だけでなく世界でも役に立っているということです。これが、私達は税金を納めるべきであると思った一番の理由です。世界には、貧しさや食料不足などで、生きていくことさえ難しい人がたくさんいます。日本はその人たちが多くいる国を助けているのです。その人たちを助けるため、お金を貸しているだけでなく、他にも様々な援助をしています。

例えば、その国には道路を作る余裕がないとします。すると、その国をできるだけ援助するため、道路を作ったりしています。他にも、病院、その病院で必要とされる薬などを送っています。このような活動を政府開発援助、ODAといい、私たちが納めた税金が使われているということが分かりました。このことから、私たちが納めた税金のすべてが、私たちの身近にあるものに役立っている訳ではなく、遠くの国にも役立っているということを知りました。税金はこういった人を助ける役割があると感じました。自分たちが何気なく納めている税金が、困っている人たちを救えているということは誇りに思うべきだと思います。

ただ、私は一つ気になることがあります。それは、そういった税金の使い道を決定する人がいるということです。その人が、もし不適切な使い道を選んだら大変なことになるからです。最近ニュースでよく聞きます。そういった人だけのせいでしょうか。そうではないと思います。適切な税金の使い道をしてくれる人を選ぶ権利があるからです。それが選挙です。私は、あと三年後に選挙権を手にします。その時、こういったことを考える必要があります。つまり、私たちは、自分たちの生活や世界の人々の生活を支える税金を適切に使用してくれる人を選ばなければいけません。そういった人にまず関心をもつことが大切です。私は、納税はとても必要であるし欠かせないと思うけれど、納めた税を適切に使用してくれる人をしっかり見極めることも大切であると思います。また、そういった見極める力が、私達の中高生に求められているものだと思います。そのためにも、まずはもっと詳しく税金の使い道を勉強して、知識を増やしていきたいです。

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