和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
消費税と少子高齢社会
紀の川市立打田中学校 3年 山岸 瞳

私の父は福祉の仕事をしています。高齢者の方や障がい者の方、スタッフさん達のことを考えて、いつも朝早くから夜遅くまで仕事をしています。職場だけでなく家でも仕事をしています。昔からこんな父だったので、小さい頃の私は、「私の家だけ家族旅行に行けないのは嫌だ」などとわがままを言い困らせていました。

私はこの作文を書くために、一番身近に感じる消費税について調べました。そこで、消費税は福祉の費用に使われているということを知りました。父の仕事部屋には、福祉や経営について勉強したことをびっしりと書いてあるノートがあります。読んでみましたが、難しすぎてわかりませんでした。これを見てから、私は父の仕事に少しでも役に立ちたいと思うようになりました。だから、消費税が福祉の費用に使われていると知り、すごく嬉しかったです。

しかし、父によるとあまり福祉にお金はたりてないというのです。例えば、お金があまりなくて賃金が少ないから働く人が少ないなどの問題があります。日本は今、少子高齢社会です。これからも、どんどん高齢者の方の割合が高くなり、超高齢社会になります。そんな社会には老人ホームなどの福祉施設がたくさん必要です。しかし、働く人がいないので施設が立てられず、高齢者は施設に入れないようになってしまいます。

そんな社会になってしまわないように、私は、消費税を十パーセントへ増税することに賛成します。いい影響だけではないです。生活への負担は大きいです。しかし、これからの日本には保育園や児童施設、老人ホームや障がい者の方達のための施設などの福祉施設が必要なのです。施設だけでなく、そこで働く人も必要です。それには、賃金を高くしなければなりません。さらに少子高齢化なので、一人の高齢者のための年金を担う働き手は少なくなっていきます。逆に、高齢者は増えていき、反比例となってしまうのです。高齢者のためのお金以外でも、様々なところで足りていません。そう考えてみたら、生活には負担はかかりますが、消費税の増税は必要だと思います。

今は、増税をしなくても大丈夫かもしれません。しかし、二十年後、三十年後に増税をしても高齢者は今よりもっとたくさんいて遅いのです。私は、父の仕事のためにも、少子高齢社会のためにも消費税増加は必要だと思います。

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