和歌山県租税教育推進連絡協議会

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大阪国税局長賞
自覚と責任
那智勝浦町立下里中学校 3年
 田中 えみ

私は今まで、税について深く考えたことがありませんでした。今回、学校の授業や自分でも税について調べ、学習し、私達の毎日の生活は税金によって支えられていると知り、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。

荒れ放題で通れない道を整備したり、地震や火事が起きた時の消防、救命活動、社会の秩序や安全、人の命を守ってくれる警察、美しい環境の中で快適な生活ができるためのゴミ処理、そして私が毎日学校で学んでいる教科書など、あらゆるところでみんなの暮らしをよくするために、税金は私達の日常生活に大きく関係し、助けてくれているのです。こんなにも恵まれた環境の中、健康で文化的な生活を送ることができているすばらしさに、改めて気がつき、もっともっと細やかな意識をもって、税の知識や理解を深めなければいけないと思いました。

私の父は裁判所に勤務しています。国民一人一人が安心して暮らすことのできる社会基盤を作ることに貢献したいと常に言っている父ですが、どんなときも中立公正の立場で一生懸命頑張って働いてくれている父の姿は、私にとってかっこよく見えます。

「責任も大きいし日々勉強だけど、一般の方が様々な不安をかかえながら来られ、その際にわかりやすい説明や丁寧な対応を心掛けて少しでも安心して笑顔になってくれたら本当にうれしい。」

と父が私に話してくれたことがありました。父のような公務員の給料も税金でまかなわれています。それだけ、国民に対して自覚と責任を持ち、自分の能力を磨き続け、常に最善を尽くしていかなければいけない仕事なんだと思いました。

私は、看護師になりたいという大きな夢をもっています。人の命を守る仕事なので、責任も大きく大変だと思います。人を思いやる優しい心、笑顔を忘れず、患者さんの気持ちに寄りそえるような看護師になれたらと思います。そのためにも、心身ともに健康であるように心掛け、一日一日を大切に過ごし、目標に向かって歩いていきたいです。将来、社会人として仕事を通し、人間的にも成長できるよう努力して、立派に納税の義務を果たせるよう精一杯頑張りたいです。

今の私に何ができるのか自分に問いかけ、税を含めて社会に関心を持つことを大切にしていきたいです。国民の一人一人が責任をもって税金を納め、もっと輝くすばらしい社会になることを願っています。

今朝もいつもとかわらない真っ白なワイシャツを着て、朝食を食べている父がいました。出勤前は私には少し真剣な顔のように見えます。私は心の中で「いつもありがとう」と声をかけ、これから多くの人達の笑顔を私なりに探していけたらと思いました。

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