和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税金の大切さ
新宮市立光洋中学校 3年
 平瀬 葉乙

「税」と聞いてまず思いついたのは「消費税」です。私にとって最も身近な税で、幼い頃からお菓子や文房具を買うたびに消費税を払っていました。友達と遊びに出かけるとき、おこづかいを百円もらって駄菓子屋さんによく行きました。そこで、百円の物を買おうと思っても買えませんでした。たまに内税のお店もあって、表示されている金額に消費税をたさなくても良い時もあり、幼い頃はこの税の制度が理解できずとてももどかしい思いをしました。幼い頃には「税」にあまり良い印象がありませんでしたが、今回税の作文を書くことになり「わたしたちの生活と税」という冊子を読んだり、インターネット等で色々と「税」のことを調べていくと、私の中で「税」への印象がどんどんと変わっていきました。

税金の中で最も多く使われているのは、社会保障関係費です。年金費用や医療費用、介護費用もこの中から賄われていて、その中でも一番大きな割合を占めている「年金」は、急速な高齢化が進んでいるにもかかわらず、この費用を負担する働き手が減っています。これは日本にとって大変大きな問題です。医療費用や介護費用についても、社会保障給付費がなければ多額の費用を個人で支払わなければなりません。

私の祖父は何年か前に胸が苦しくなりカテーテル手術をしたことがあります。その手術費用は三十万円くらいかかるそうですが、祖父は「後期高齢者医療制度」の対象となり、一割負担で済みました。年金生活の高齢者にとって医療給付金制度はとても助かる制度だと思いました。もし、この制度がなければ病院に行きたくても行けない人や、介護する側の負担が大きくなったりと、とても大変です。これを防ぐためには、社会保障費を充実させることが大切だと思います。そのためには、若い私達が働き手になったときたくさん稼いでたくさん税金を納めることが必要です。小さい頃には複雑で理解が出来なかった税のことも税の作文を書くことによって税への感心が高まり、税の大切さもわかりました。私達の生活は税金の恩恵なしでは成り立たないといっても過言ではないでしょう。税金を納めることは国民の三大義務の一つでもあります。自分も税金の恩恵を受けるのだから自分も税金を納める。国民が手を取り合い全員で力を合わせていく。「税金」という名の助け合いをすることでみんなが暮らしやすい日本になっていくと思います。

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