和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
将来の日本のために
高野町立高野山中学校 3年
佐々木 花歩

自分は何のために、だれのために勉強しているんだろう。あなたもそう思ったことはありませんか。

私は今まで、小学生、中学生になれば勉強は当たり前にしなければいけないことだと思っていました。高校進学のため。将来就きたい職業のため。勉強をする理由は人それぞれです。しかし、私たち中学生にはそれとは別に勉強しなければいけない理由があります。それは、私たちが将来、この日本を引っ張っていく若者の一人だからです。

皆さんは義務教育という言葉を知っていますか。義務教育とは、小学校六年間、中学校三年間の計九年間の学校教育を国民のすべての人が無償で受ける権利があるということです。そして、義務教育の公立学校の児童一人当たりの年間教育負担額は小学生約八十九万円、中学生約百一万円、九年間で約八百三十七万円にもなります。ではこの多額なお金を一体誰が払っているのでしょうか。実は、義務教育の費用は、国民の税金の一部によって支払われているのです。

私はこのことを知ったとき、なぜ社会の人たちは一生懸命働いて納めた税金の一部を私たちの教育のお金に使ってくれるんだろうかと、ふと疑問に思いました。そのあと、私は考え、ある結論に至りました。それは、社会の人たちはきっと、私たちの将来に期待を抱き、将来の日本のために、将来日本を引っ張っていく人をつくるために、今一生懸命働いたお金を税金として納め、その税金を私たちの教育に使ってくださっているのではないかということです。

これからは、社会の人たちが一生懸命働き納めている税金の一部を使って私は勉強することができている。勉強は、「やらされている」のではなく、「させてもらっている」という意識を持ち、感謝を忘れずに過ごしていく必要があると私は思いました。

世界には、勉強したいと願っていてもできない子供たちがたくさんいます。そんな中で、私たちは充実した教育を義務教育という形で受けることができています。だからこそ今を大切に、この九年間の義務教育の期間を大切にし、将来の日本のために社会の一員になれるようにしっかりと勉強しなければいけません。

私は、この作文で税金のことを少しでも身近に感じてもらい、また、多くの学生が私と同じように勉強に対する意識が変わってほしいなと思います。

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