和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
少子高齢化対策~税は次世代へのバトン~
田辺市立高雄中学校 2年
森田 茉桜

「少子高齢化」よく聞く言葉だ。子どもの数が減って、高齢者が増える。祖母が住んでいる田舎を思うと、まさにその通りだと思う。祖母の家の周りは、高齢者の一人暮らしばかりでもちろん子どもに会うことはめったにない。静かでのどかだと思うが、この状況の何が問題なのか。

税についてのパンフレットをもとに考えてみた。パンフレットには少子高齢化の問題点について、「社会保障の費用が増えていくことであり、もう一つは、その費用を負担する働き手が減っていくこと。」と書いてあった。二〇〇〇年には三・六人で支えていたのが、二〇二五年には一・八人、私が働き盛りの二〇五〇年には一・二人で高齢者一人を支えることになるとも書いていた。

少子高齢化の問題点が少し分かったところで、どうすればいいのか、私なりに二つの案を考えてみた。

一つ目は、元気な高齢者を増やすということ。支えがなくても生活していける高齢者を増やすことにより、働き手の負担は減るはずだ。介護が必要な状態にならないように予防していく。祖母が取り組んでいる健康マージャンもその一つだ。

二つ目は、生まれてくる子どもを増やすということだ。母は母子保健に携わる仕事をしているが、田辺市も少子化が進んでいると言っていた。子どもを一人育てるには、「お金がかかる」「大変だ」という風潮が強いように思う。私は、もうすぐ四人姉弟になるが、毎日楽しく過ごしている。子育ては、ネガティブなイメージではなく、「楽しい」「やりがいがある」というポジティブなイメージが広がることで、少子化対策になると思う。

私は中二になった今思うことに、両親や祖父母、周りの人々のたくさんの愛情によって育てられた。もらった愛情は多すぎて、大人になっても返しきれないと思う。それを、次世代つまり自分の子どもたちを育てることによって返していくのだ。

税の負担についても、同じことが言える。私たちが大きくなるまでには、たくさんの税によって支えられている。例えば教科書や医療費など他にもたくさんある。それを返すために、私も将来働き手となって、税を必要とする人々を支えていきたい。

私の考えた少子高齢化対策は、働き手を増やすなどという二つの案と、税負担に対する考え方を変えるということだ。次世代に税のバトンをわたすことで、良い未来につながると思うからだ。

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